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じどうしゃ　えほんランキング

　　　　　　　　

　『しょうぼうじどうしゃじぷた』の絵、どう見ても昭和40年代なのに、
　
　平成生まれの子供たちにも、とても人気を得ています。　『じぷた』


　だけでなく、 山本 忠敬さんの絵は 平成生まれの子ども達には馴


　染みのない車や電車の形のはずなのに、 とても不思議です。　今


　ほど物も豊かでなく便利でもなかったけれど、 日本人の心が今よ


　りずっとのんびりしていて、人間性溢れ ていた時代の優しさが、子


　ども達の心に伝わることを心からねがいます。
　

　古きよき時代の心の豊かさを、現代の子ども達に伝えてあげられる
　
　数少ない貴重なえほんです。



　


　　　
　　　第２位
 
　村を通り、丘をこえ、美しい風景の中にいろんな人や動物、乗り物


　たちと出会います。　１ページ１ページにドラマを感じます。


　最後のページは山の頂上！　ページも２倍に広がります。　このス


　ケールの大きさと山の澄んだ空気さえ感じさせる絵をぜひ手にとっ


　てご覧ください。　「日産フィガロ」のオーナー若しくはファンなら


　ば、絶対に買うべき！　他にも可愛い自動車・見覚えのある自動


　車があちこちに出演し、大人にも子供にもたのしいえほんです。


　同じシリーズの　『でんしゃでいこう　でんしゃでかえろう』、『あめ


　のひのえんそく』　の風景や電車などが出てくるので、これらの本


　を横にならべて見ると、よりいっそう楽しめますよ。


　サラッと眺めても、じっくり穴の開くほど見つめても、とても面白い


　えほんです。
　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 


　　　第３位

　 10年ほど前に発売された本ですが、今見ても本当に良く出来てい


　るとおもいます。

　このような贅沢な内容を、ひじょうに暖かい絵とわかりやすい文で


　短くまとめているのは本当に素晴らしく、そして全体に心地よさを


　感じれて、ユーモアに包まれているえほんです。　


　いつまでも末長く出版を続けて欲しいですね。



     第4位

　主人公『ゆっくん』の最初のおもちゃ『ぴーすけは』はだんだん遊ん


　でもらえなくなります。　そして、公園で他のおもちゃたちと一緒に


　遊んでいるとき、急に雨が降りはじめて置いてけぼりにあいます。
　
　ゆりちゃんのぬいぐるみの『うさこちゃん』も同じように置いていか


　れていました。　二人は力を合わせて、それぞれのお家に帰ろうと


　します。　そして本物のパトカーに拾われて、お腹に書かれた住所


　を手がかりに家にたどりつきます。
　
　何とも言えない筆遣いで、ハラハラドキドキする展開です。　最後


　には『ゆっくん』の気持ちが戻ってくるという、後味が良いえほんだ


　と思います。 
　
　物を大切にする心を教えてくれる一冊です。



 

　　　第５位

　松谷みよ子さんのえほんは、本当に文章が美しい。　その中でもこ


　の本は音読の心地よさはトップクラスだと思います。　「ドライブ」と


　いう、子供にとって本当に身近で、想像しただけでワクワクさせて


　くれます。　洗練されたフレーズを繰り返すと共に、子供を小さなフ


　ァンタジーの世界に引き込んで行ってしまう手法は、さすがです。　


　ぜひ、歌うように子供に語りかけてあげてほしい一冊です。　トン


　ネルを抜けるシーンは、文・絵共に、本当に素晴らしいです。短い


　文章とシンプルな絵の中に、「真っ暗闇の中のスリル感」「いつ外


　に出るのかのワクワク感」「やっと再び光の元に飛び出した喜び」


　など、小さな子供でも現実とシンクロさせて共感できる「トンネル


　の楽しさ」が、ギュッと凝縮されています。　ぜひ、おうちでのドラ


　イブごっこの時にも、それから実際のドライブでも、フレーズをいっ


　ぱい口ずさんで、ウキウキ気分を盛り上げるのに役立ててくださ


　い。